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空いた空間 [なんちゃってクリスチャン†]

父が天に召された

あっけなくて、あっという間で…
最後の時間は、潔く静かな時間となり、流れる空気はゆったりと優しかった。

ようやく1週間が過ぎようとしているけれど
私の時間は止まってしまったようで。

もう通うことはない病院に、通い慣れてしまった習慣が、
いつもと違う現実だと…心がいちいちブレーキをかけて違和感を訴える
いままであった存在がいなくて
淋しくて悲しいと… 違和感がざわめく 
体中の神経が総動員して、もういない父を探してつぶやく

圧倒的で絶対的で大樹のような存在の父がいなくなるのに慣れるのは
どのくらい時間がかかるのだろう
私の心はどのくらいの時間をかけたら、いなくなったことを受け入れてくれるのだろう

まだ若く元気だったころから、遺書めいたものを書いたり話したり
死を前提に共有した時間があるから、お互いに言い残したり伝えられなかったり
の後悔はない

親は子供の記憶の中でいなくなった後も生き続ける------ そんな言葉を聞いた
その通りだろう
いなくなってもいなくならない。 
でも、だからこそ いないことが受け入れられない。
体で心で父を探してしまう。

遺影の写真は、いい顔で。
この世にいないのが嘘のようで。

どれだけ愛されていたのか、大事にしてくれていたのか、守られていたのか…
確認すればすればするほど、涙が止まらなくて困ってしまう。

空いた空間は、思ったよりも大きくて深くて、その大きさに驚いてしまう
認めたくないけど、認めないといけない
受け止めたいけれど、受け止めたくない
心も体も父の不在を拒絶して前にも後ろにも動けない
疲れて傷ついて悲しみと寂しさに満たされ過ぎて、何も考えることができない
機能停止でこちらの時も止まったようで。

これから何度涙を流したら、空いた空間に慣れることができるだろう

大きく空いたこの空間を自然に受け入れられたら、どんなに楽だろう…

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…だけど、他のもので埋めたいとは思わない、空いた空間は父そのものだから 
願わくば、空いた空間はそのままに、受け止めたい

空いた空間は神様の愛で満たしてもらおう
あふれるばかりの優しい愛で満たしてもらおう

父と共に過ごしたたくさんの時間と思い出を、振り返りながら少しずつ
記憶の中で生き続ける新しい父との記憶をこの空間に詰めよう

父への感謝は残された家族を支えるための力に変えて

私は歩く 
涙と感謝と共に、いなくなった父に文句を言いながら‥
怒りながら…

今はまだ、何も考えずに
だた、歩く

歩ける 主が支えてくださるから
一歩ずつ、ゆっくりと

私は主にすがり、そして祈る
家族の心が主の愛で満たされて癒されるように
傷ついた心を主が完全に癒してくれるように
今日も祈る  …そして、今も。

空いた空間に怒りながら、
ただ 祈る。

最後の一粒 砂時計… 終わりの時間 [なんちゃってクリスチャン†]

5/28 父が天に召された

最後の時間は、静かで優しい時間だった

思い出したくはないけれど、記録として残しておきたいと思う
最後の最後まで、生きようと頑張った父のために。

5/25AM 兄が父を見舞う
      血圧はまた100前後で持ち直し、安定を見せる
      兄が父のふくろはぎをマッサージして、気持ち良さそうだったと言っていた

   PM 母が付き添い 個室で添い寝
      食事は戻してしまうので、薬はなしとなる

5/26AM 血圧は100前後で安定
      主治医よりホスピスへ移れると連絡があり移動

   PM 母が自宅に帰り、私が代わりに付き添い
      隣で横になりながら、一晩看護
      むくむ足にアロママッサージ、讃美歌と音楽をかける
      むくむために体か重く自由に寝がえりを打てない
      寝がえりを打つたびに補助して対応。お水や冷茶を一口くらいずつ
      1時間くらいに起きて飲む。

      2時・5時くらいにおむつ交換にくる看護士に、自分のタイミングで来て欲しいと依頼
      私もそれでお願いした

      私が眠れないことに謝る
      動けないことに、私の手をかけることに謝る
      「そんなことはいいから」「大丈夫だよ」といっても、謝る

      「とうとうこんなところにきちゃったな・・」とか 
      「悪いな‥マッサージなんてしたってこれ以上よくならないのに」など
      愚痴ではなく、本音で静かにつぶやく

      「そんなことない」
      「そういう場所ってだけじゃないんだよ
      気持ちよくなったら少し眠って・・」 と伝えるのが精一杯だった

5/27AM6:30 会社に行くので、父に伝えて出社

     9:30 兄が付き添い
         足のマッサージを受けて気持ちよさそうだったと
         ベッドのエアマットを元のものに交換してもらう間
         車いすで兄と庭の散歩

         冷たいものが欲しいというので、コーラとノンアルコールビールを購入。
         コーラを2杯ほど飲む

     11:30 母到着

     14:00 主治医より父さんのこれからについて説明を受ける(兄と母で対応)
          余命が後1週間を切っている
          ガンの進行で体のあちこちが弱っている
          延命しても苦しい思いを長引かせるだけだとのこと
          延命はしないけど、痛みがないようにしてほしいと家族一致で依頼

     夜   母が付き添い
         1時間おきに水を飲みたいと起きる
         立ちたいと母に頼むが、立てる状態でないのでベットに座らせる

         大きな声で母を呼ぶ声が病院に響き渡るくらい混乱する
         睡眠注射を3回打ってもらい少し眠る

5/28  朝からは薬で落ち着いている 

     16:00 急変
          今日は私の付き添い当番だったので、母への差入をもって病院へ

     17:00 病室へ 声は出るが言葉にならない
          手を握り大丈夫だと、少し落ち着いたので病室に音楽をかける

          病院の先生より話があるとのことなので、母の代わりに話を聞く
          
          父の病状が分単位で変わっている
          昨日は1週間といったが、今日か明日だと思うとのこと
          血圧も下がっており、指で脈拍を取るので精一杯

          これから、どのように最期を迎えるか体の症状について説明を受ける
          心臓と肺がだんだん弱まっていって、
          肺から顎のあたりで呼吸をするようになったら
          静かに呼吸が減っていき、心臓が止まり最後の時となるとのこと

          言葉が話せなかったから、睡眠薬の投与はどのくらいで
          現在の父の感覚はどのような感じかと聞いたところ
          幻覚をみるような量は投与しておらず、精神安定しているレベル
          言葉にならないのは、筋力が低下しているため
          話せないけど耳は聞こえている
          だんだんと血圧が下がっているので、逆に落ち着いていっている
          苦しくはないが怖いと思うので手を握って声をかけてあげてほしいと言われる

          母に先生の話を伝える

     19:30 兄到着

          父さんが兄を見て腕を上げ、起こして欲しいと兄に頼む
          兄が父さんを抱きしめて少し落ち着かせる

          兄に先生の話を伝える

     20:30 父の妹に状況連絡 →今から向かうと連絡あり

     21:30 呼吸がだんだんと浅くなる

     22:30 呼吸が途切れ始める
          叔母さん到着

          叔母さん病室に入り、ベットの傍らに来たところで
          呼吸が止まる

          最後の息も頑張って‥ 最後までも一生懸命に。

          心臓が動いている
          その間に「ありがとう」「お疲れ様」「ゆっくり休んでね」「本当に頑張ったね」と
          声をかけて・・

     22:44 心停止
     22:56 医師 死亡確認


71歳、人生の幕を下ろす

苦しまず、顔は穏やかで。
爆睡しているような気持ち良さそうな顔で。

神様から与えられた時間をも完全燃焼、最後の一秒、一粒の時間も無駄にしない父だった。

父の呼吸のひとつひとつ 1回1回を祈るように。
呼吸のひとつひとつが花や蝶のように美しく。

最後の時を看取れたことができて、感謝だった。

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